今回は、僕が今滞在している場所について書きたいと思います。
すでにお伝えした通り、デンマークに来るのは初めてではありません。
実は今回が3回目で、1回目はすでに書いた通りオーフスでのインターン(2016-2017の半年)、2回目は2017年の夏に開催された国際学会への参加で、この時は確かたった一週間くらいの滞在でした。
2016年、インターン先から受け入れ許可をもらった後(これも初めて英語で履歴書を作ったり、色々大変でした)、インターンビザの申請やら奨学金のあれこれやら困難はいくらでもありましたが、一番大変だったのは家探しでした。
インターン先の指導責任者、Jens(イェンス)からシェアフラット探しのサイトを教えてもらったりして散々手を尽くしたのですが、どうしても渡航直前まで家が見つからなかったのです。
後から分かったことですが、オーフスは結構住宅事情が逼迫しており、デンマーク人でもそれなりに苦労するんだそうです。留学なら学生寮があてになるところ、ただインターンだけのために来た日本人学生に、家なんてそうそうは見つからないわけで。
イェンスにどうしても家が見つからないと泣きついたら、「そしたらとりあえずしばらくうちにおいで。それからゆっくり探せばいいよ」と言ってくれて、現地でアパートが見つかるまで(確か数週間)、ご厄介になったのでした。
そのイェンスのところが今回もお世話になっている滞在先なのですが、これが本当に面白い場所なのです。
用語としてはコレクティブハウジングが最も適切だと思うのですが、端的にいうと8世帯で構成されたコミュニティになっています。8戸の独立した家々が大きな庭を囲んでおり、その敷地内に一棟の共有の家、コモンハウスが建っています。
コモンハウスに入るとその中は広々としたダイニングとキッチンになっていて、コミュニティの住民は週に2回くらい、ここで集まってディナーを食べます。
地下には共有の洗濯機や乾燥室があり、2階はゲストルーム。このゲストルームこそ、僕が当時も、そして今も滞在させてもらっている場所というわけです。
日本でもシェアハウスは増えてきていますが、シェア範囲が広すぎて、プライベート空間が限られているのがちょっと自分には厳しいなと感じます。こちらのコミュニティのように基本は個々で生活が成り立っていて、共有で事足りるもの、共有した方が楽しいものだけ共有する、という形は新しい住まい方として日本でも増えたらいいのにな、と思っています。
さて、コミュニティがどんなメンバーで構成されているか、その話はまたどこかで書きたいと思います。
とりあえずこのvol.3は、今回も温かく迎え入れてくれたイェンス夫妻とどんな時間を過ごしたかだけ、最後に写真で少し紹介させていただきます。
あ、ちなみに前回書いたクレジットカードの件ですが、タッチ決済しかできない店はごく少数で、大半のお店では普通にスキャンで決済できるようでした。よかった…。
ただ、タッチ決済がどんどん主流になってきているのは確かなようです。
では、またvol.4で!