少し間が空きましたがvol.6です。

Vol.2で、以前住んでいた時からの変化として気づいたことをいくつか書きましたが、追加でもう一つ。

水曜日からコペンハーゲンに入ってからは、繁華街ど真ん中のホテルに滞在していることもあってかあまり見ていませんが、オーフスの住宅街ではたくさんの衣類の無人販売を見かけました。

週末にはあちこちの公園でかなり大規模なフリーマーケットも。前滞在していた時にこういうものを見かけた記憶はありません。

聞いたところ、ここ数年で非常に盛り上がっている動きの一つだそうです。

その背景としては、気候変動への関心の高まりがあるとのこと。

衣服に限りませんが、新しいものを買っては使わなくなり、捨て、また新しいものを買って…という大量生産・消費・廃棄のサイクルを見直そうという声が大きくなり、個人個人が不要になったものを自宅の前で販売する文化がいつの間にか定着してきたんだそうです。

ちなみに、デンマークでは畜産からの温室効果ガス排出を問題視し、菜食主義に転換する人の数も(特に若い世代で)急増しています。鶏肉は食べる、魚は食べる、等ルールは人それぞれですが、少なくとも何かしらの制限を設ける人は今や何ら珍しくありません。特に10代なんか、話を聞いてるともはや多数派では?くらいに思えます。

さて、無人販売の話に戻りますが、これができるというのはデンマークの治安の良さも表しています。

デンマーク滞在経験のある外国人に、驚いた経験は何か?と聞いたら、多分多くの人がこう答えるでしょう。「デンマーク人、店の外に赤ちゃんとベビーカー置いてお茶してた…。」と。これ、日常風景なのです。

それと、無人販売、どうやって支払うのかというと、MobilePayという日本でいうPayPayのようなアプリが使われています。デンマークでは現金を使うことがもうほとんどなくなり、個人間の支払い(友人との割り勘含む)もこのような決済方法に完全移行しているのです。これに関しては2016年時点で誰もが使っていました。

思えばスマホが広く普及し始めたのってせいぜい2012年とかそれくらいだと思うのですが、そう考えるとめちゃめちゃ変化が早い。

路上で衣服をかけたラックに「mobile pay: 080 XXXX XXXX」みたいな感じで個人の電話番号を堂々と晒しているのも、なかなか日本人の感覚だと心配になるところですが、どうやら誰も気にしてないようです…。

さて、デンマーク滞在も残り約1週間となりましたが、コロナのこと、こちらの食べ物やコーヒーのことくらいは書きたいなと思っています。他にも色々あるしまだまだ残りの滞在中にも新しいテーマが出てくるのでしょうが。

それではまた次回!